2014年08月11日

海と星の贈り物…能登●人に知られぬ日本の辺境

海と星の贈り物…能登(NOTO)●人に知られぬ日本の辺境

ゆく川の
流れは 絶えずして
しかも
もとの水に あらず

掛軸にある色紙は、宮崎正明先生(故)の書!
ウチにお寄りくださった時、裏の浅野川でさらっと書いてくださった。
懇意にさせて頂き、ななお さかき (吟遊詩人、宇宙詩人‥とも)と共に 居間の囲炉裏を囲んだ愉しい一時が脳裏に焼きついている。

…帆掛け船「ほうき星」(手作り 全長7.0m) と共に台風に追われるように一路太平洋から東シナ海を通って日本海に入り金沢港に帰帆(1981.8)。

海から 星から 風から イルカや海鳥から 島国の伝統文化や食と生活技術から…学んだ智恵をいかに伝え活かすか…

間もなく「ほうき星」を 能登(NOTO) に回航、輪島~珠洲を廻り穴水町の曽良港へ。
ここを母港として、丘の上の「星のふるさと」と名づけた 木造の家に住みながら、金沢の船用品会社の依頼で 約八千坪の土地を管理し、海岸沿いの製塩土器が出土する土地に小さな農園を拓いた。
純真かつ逞しい小学生が遊びに出入りし、親切なおじさんおばさんから差し入れを頂くが、同世代の若者は見かけない。

…宮崎正明先生 渾身の訳著「能登・人に知られぬ日本の辺境」(パーシヴァル・ローエル 著)を穴水町の図書館で見つけたのはこの頃だった。

火星の研究で知られ、冥王星の存在を理論的に顕していたアメリカ人天文学者が、なぜ明治期(1889)に穴水町まで来たのか?
パーシバル・ローエルは、洗練されたジャーナリストのような眼を持つ希少な日本文化研究家でもあり、英吉利法律学校(現 中央大学)等で講演し「 劣悪なる欧米人になるなかれ、優秀なる日本人たれ」と強調したという。

自称文明大国日本から、所謂 世間の言う危険をおかして 星を頼りに海路を行き太平洋の島国を訪ねた自分を重ねてみた。

国際交流サロンの茶室に17日まで展示される色紙から多くの風景が見えてくる。
来室者の眼には何が映るのだろうか…

〈宮崎正明氏 プロフィール〉1923年 北海道 生れ
故、日本ローエル協会名誉会長、元 金沢アメリカ文化センター職員、金沢工業大学講師)
「第七回泉鏡花記念金沢市民文科賞」(昭和五四年)や 「第十七回日本翻訳文化賞」(昭和五十五年)等を受賞。
著書・訳本に「能登・人に知られぬ日本の辺境」( パーシヴァル・ローエル 著 ; 宮崎正明 訳 、パブリケーション四季1979.7)
や「知られざるジャパノロジスト : ローエルの生涯」 (宮崎正明 著、丸善1995.2)等がある。
海と星の贈り物…能登●人に知られぬ日本の辺境



Posted by あめつちの便り「土の音」〈食育のグリーンノート&土の音工房〉 at 21:06│Comments(0)
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